2020年8月29日土曜日

第1回入試説明会を開催いたしました

10時より、記念ホールで、第1回入試説明会を開催いたしました。例年ですと、記念ホール一杯の皆さんにお越しいただくのですが、今年度は、密を避けるため、組数を限定させていただきました。まず私から「教育方針と特色」について、以下の内容で、お話しさせていただきました。長くなりますが、掲載せていただきます。

 本日は、お忙しい中、また大変、お暑い中、履正社高等学校入試説明会にお越しいただき、心よりお礼申し上げます。誠にありがとうございます。まず、私から、本校の教育方針と特色につきまして、ご説明させていただきます。
 本校は、大正11年(1922年)に創立されて、再来年が創立100周年となります。開校以来の建学の精神であります、
・「履正不畏(りせいふい)」
自分が正しいと信ずることを、何ものにも畏れず、勇気と責任をもって実践する。
本校の校名の「履正」は、この「履正不畏」に由来しております。
・「勤労愛好(きんろうあいこう)」
勉学に全力を尽くし、人類の文化を継承発展させ、社会に貢献する。
「報本反始(ほうほんはんし)」
・初心に帰り、自分が今日あるのは、縁ある人々(例えば、保護者や恩師、先輩)のお陰であり、常に感謝と報恩の念を持ち、それを行動の指針とする。
 これらを根本に、良き伝統と校風を培い、卒業生は、3万人を超え、履正社ファミリーとして、各界において活躍されています。
 本校の教育方針は、一人ひとりの生徒さんを大切にし、皆さんが持っている潜在的な能力・個性・特性・人間性等の可能性を伸ばし、自己実現を図ることです。そのために、次の三つのことを実践しております。
 まずは、「人を創る教育」。知育の尊重と人間教育(徳育)の充実に努め、豊富な知識を身に着けるだけでなく、人格の完成をめざして、挨拶、礼儀、服装や交通ルール等の社会規範、生活上のマナーを身につけるよう、繰り返し指導しております。生徒たちは、とても礼儀正しく、気持ちのいい子どもたちです。
 次は、「人を伸ばす教育」。後ほど、詳しくご説明いたしますが、履正社高校は、集約文理コース・S類、集約文理コース・Ⅰ類、集約文理コース・Ⅱ類、強化クラブである普通コース・Ⅲ類の4つの類を設置し、質・量ともに充実した教育内容と、早朝テストから始まる長時間の授業と放課後講座、習熟度別授業と個別指導などの教育システムで個々の可能性を伸ばしています。加えて、生徒たちそれぞれの志望やデータを踏まえ、最新の入試情報を加味しながら、最適な受験校の選択、受験日程の組立てを提案する、組織的かつ系統的な進路指導で、進路希望の実現を図っています。
 最後は、「リベンジの教育」。自己実現は、必ずしも順風満帆とは限りません。思ったように力が伸びずに、悩むこともきっとあります。そんなときにも、そんなときだからこそ、私たち教職員は、常に一丸となって、全力で皆さんをサポートします。「なにくそ!今に見ていろ!」とあきらめずに、難関校にチャレンジする意欲を喚起し、合格を実現する学力・知力、そして気力・体力を育みます。その結果として、90%を超える非常な高い現役合格率を誇り、ほぼ全員が、現役で自分の進路希望を実現しています。
 また履正社高校は、カウンセリング体制も充実しています。困ったとき、「誰か話を聞いてほしいな。」と思ったときは、いつでも遠慮なく相談してください。相談者の気持ちや考えを整理し、一緒に考えながら、相談に来た人が、自分でこれからのことを決めるお手伝いをします。
 皆さんは、「未見の我」という言葉を聞いたことがありますか。自分の中の、まだ自分でも気づいていない自分のことです。江戸時代幕末に、松下村塾を開校し、高杉晋作、桂小五郎、伊藤博文らを育てた吉田松陰は、塾生たちに「未だ見たことのなかった自分をめざしなさい。心は熱く、一生に一度くらい、本気でやってみなさい。必ず達成します。運命を造りなさい。」と叱咤激励を行いました。
 自己実現は、チームプレイです。皆さん自身の努力に加えて、同じ目的を持った仲間、それを支える保護者の皆さんや教職員とともに、履正社高校で「未見の我」を一緒に探し、実現しましょう。

続いて、進路部長より「本校の教育システムと大学進学指導」について、教頭より「2021年度募集要項」について、それぞれ説明させていただきました。お忙しい中、また大変お暑い中、ご来校いただきありがとうございました。本日のご説明を参考にしていただき、多くの学校の中から本校を選んでいただければ、これに勝る幸せはございません。