さて今日から2学期が始まりました。秋というには、全くほど遠いですが、8月7日の立秋もすぎ、暦の上では、もう秋です。8月29日からは、秋季近畿地区高校野球大会大阪府予選も始まりました。そこで今日はまず、平安時代に、三十六歌仙の一人、藤原敏行が、立秋に詠んだ歌を紹介します。古今和歌集にも収録された名歌に対して無粋ですが、助詞や助動詞などの品詞分解や、正しい解釈が、できますか。
「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」
早く、そんな秋風が吹けばいいのですが。秋は、スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋、食欲の秋などと言われ、何をするにも最適の季節とされています。2学期は、それぞれの秋を見つけて、満喫してください。
3年生、いよいよ、出願校を決めるなど、実際にアクションを起こす時期が近づいてきました。今、総合体育館で、指定校推薦説明会に参加している人もいますね。ただ模試の結果を見ても、なかなか志望校との距離が縮まらず、悩んでいる人もいることでしょう。不安や悩みがあると思いますが、それは当たり前のことです。受験生なら、誰もがこれからの時期、不安や悩みで一杯です。必要以上に気に病むことは、ありません。皆さんなら、最後までやり抜いてくれることと信じています。自分を信じて、焦らずコツコツと、ムリ・ムダ・ムラがないように、計画的に取り組んでください。
そんな3年生に、そして1年生、2年生にも、今日は、荒川弘先生の「鋼の錬金術師」のセリフを贈ります。「鋼の錬金術師」は、錬金術が存在する架空の世界を舞台とした「ダーク・ファンタジー」で、2001年8月から月1回の連載が始まり、9年間、2010年7月に、第108話で完結しました。ということは、9年間1回も休載することなく、様々な伏線が、見事に回収され、私の大好きな漫画の一つです。主人公のエドワード・エルリックが、コミック第27巻 最終話「旅路の果て」の中で言った言葉を、紹介します。模試や入学試験などで、解答に行き詰ったとき、思い出してください。
「方法はあるはずだ…。必ず…。考えろ、考えろ、考えろ。思考を止めるな!!」
他にも荒川弘先生の作品には、「百姓貴族」、「銀の匙」、「アルスラーン戦記」などがあり、どの作品も、私は、大好きです。同じ趣味を持つ皆さん、良かったら、熱く語り合いましょう。
受験するのは、もちろん皆さん個人ですが、私は、進路実現は、チームプレイだと考えています。皆さん自身の努力に加えて、同じ目的を持った仲間、それを支える保護者の皆さんや教職員とともに、実現しましょう。特に、大切なのは、仲間。3年生では、2学期の途中で、進路が決まる人も出てくることでしょう。早く進路が決まったからと言って、また「この科目は、受験には必要ない」などと言って、授業中、集中力を欠くことのないように。まして、他の人の邪魔をすることは、絶対に許されません。これは、1年生、2年生でも一緒です。クラス全体で、最後まで静かに盛り上げ、協力し、高め合っていきましょう。秋は、勉強の秋でもありますので、1学期の終業式でも言いましたように、2学期は、皆さんの授業中の様子を見せてもらいます。
集団は、他の人と競い合うためにあるのではありません。互いに高め合うためにあるのです。いい集団は、そこに所属する一人ひとりの力を伸ばします。個人のために集団があり、いい集団を作るためには、個人の力が必要となります。履正社高校は、互いに協力し、高め合うことで、一人ひとりが自分の力を伸ばせる、一人ひとりに居場所がある、安心して学校生活が送れる「いい集団」でありたいと願っています。
最後に、コロナウイルスは、残念ながら、現在も終息の様子が見えません。熱中症も心配です。今日以降も引き続き、手や指の消毒、マスクの着用、体温の測定や健康チェックを必ず実行してください。発熱や風邪の症状など、何か体調に変化があれば、無理をせずに、医療機関で受診するとともに、必ず学校にも連絡してください。
秋は、実りの秋でもあります。夏に培った力を発揮し、これからの大いなる収穫を期待して、2学期始業式の挨拶とします。
続いて、「関西女子硬式野球選手権大会 高等学校の部」で見事に優勝した女子野球部の紹介を行い、2学期始業式を雨量しました。