2021年1月8日金曜日

3学期始業式を行いました

今日から、3学期。1限目に始業式を行いました。例年は、総合体育館で行いますが、密を避けるため、教室で行いました。私から、放送でお話をさせていただきました。長文ですが、掲載させていただきます。

 皆さん、おはようございます。そして、新年明けましておめでとうございます。
 12月25日の2学期終業式でお話ししてから、まだ2週間しか経っていませんが、その間に、2020年から2021年に年が改まりました。短い期間でしたが、皆さんは、どう過ごしましたか。そして何を思いましたか。学校の活動でいえば、補習や講習に参加した人、部活動の練習、試合やコンクールに臨んだ人など、多くの活動をしてくれました。家庭でも、充実した時間を過ごしてくれたことと思います。
 「1年の計は元旦にあり」といいます。平凡な生活の繰り返しにけじめをつけることは、人間の素晴らしい英知だと思います。正月の意義は、新しい年になった機会に気持ちを一新して、その年の決意をし、意欲を充実させることにあります。
 私のお正月は、何といってもサッカー部が、全国大会に連れて行ってくれたことです。残念ながら、1-2で敗れましたが、両チームとも高い技術とハードワークで、とてもいい試合でした。帰ってから、録画しておいた中継を改めて見ました。まず、冒頭の履正社高校サッカー部のチーム紹介ビデオが、めちゃめちゃカッコよかった。そしてスタンドではよく見えなかった細かいプレーに感心しました。さらにリポーターのチーム紹介で「履正社高校サッカー部は、3年生全員が、卒業後もサッカーを続けるそうです。」何より、平野監督(今、私の目の前にいらっしゃいます)の「入学した時より、サッカーをもっと好きになってほしい。」のお話がとても心に残りました。皆さんも「入学した時より、勉強をもっと好きになってほしい。卒業後も、学び続けてほしい。」と思います。
 お正月のテレビでは、サッカーの他にも、駅伝、バレーボール、ラグビー、アメリカンフットボールなど、いろいろな競技が中継されていました。それらを見ながら、私が強く感じたのは、「人と人とを繋ぐ」ことの大切さです。駅伝では、もちろん襷ですね。他の競技でも、得点に至るまで、パスを繋ぐということ、そしてそれは、大変難しいということです。渡す方は、タイミングを図り、どのようにすれば受け取りやすいかを考え、渡される方は、周りの相手や味方の状況をよく見て、どの位置にポジショニングすればいいか、走り込めばいいか、どのように声を掛ければ、渡しやすく、なおかつ効果的かを考えなければなりません。でもそんなことは、一朝一夕にできるのものではありません。強いチームほど、日々の練習やミーティングなどを積み重ねることで、単に襷やボールだけでなく、相手への思いやりなど、心もしっかり繋がっているなと感じました。
 現在の履正社高校があるのは、皆さんの先輩が、私たちの先輩教職員が、履正社高校という襷やボールをしっかりと繋ぎ、私たちに渡してくれたからに他なりません。そして、私たちも、先輩から受け継いだこの襷やボールをしっかりと後輩に繋がなければなりません。そのために、この1月から3月までの3ヶ月間をしっかり過ごしてもらいたい。卒業する3年生は、2年生、1年生にしっかりと履正社高校の襷やパスを渡してもらいたい。2年生、1年生は、それをしっかりと受け取り、やがて入学してくる後輩にも、履正社高校の素晴らしさを伝えてほしい。そうした絶えることのない繋がりから、履正社高校の未来が生まれてきます。私の年頭の決意は、これまで先輩が繋いでこられた履正社高校という襷やパスを、確実にそしてさらによりよいものにして、皆さんとともに、未来に繋げることです。そのための私の役割は、まずは、生徒の皆さんや私たち教職員が、心も体も元気で、一人ひとりが、安心してその力を十分に発揮できるよう、努めることだと思っています。
 最後に3年生、大学入学共通テストや一般入試など、いよいよ自己実現の本番を迎える人もたくさんいます。不安や悩みがあると思います。それは当たり前のことです。受験生なら、誰もがこの時期、不安や悩みで一杯です。必要以上に気に病むことはありません。皆さんなら、最後までやり抜いてくれることと信じています。そこで、お正月に放映された劇場版アニメ「涼宮ハルヒの消失」の中から、主人公涼宮ハルヒさんのセリフを贈ります。
  「もっと自分に自信を持ちなさい。その資格があなたにはあるわ!」
 この1年が、生徒の皆さん、そして我々教職員、すべての人にとっていい年であることを期待して、私の挨拶を終わります。みんなで、いい年にしましょう。

 始業式終了後、1、2年生は、2限目から4限目まで授業を、3年生は、通常の講習を行います。